• No : 528
  • 公開日時 : 2014/07/08 13:05
  • 更新日時 : 2019/11/07 15:48
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自動車カルネとはなんですか?

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回答

JAFが発行している自動車カルネ(正式名"AIT/FIA Carnet de Passages en Douane")は、自家用自動車(含自動二輪)の一時輸入の通関手続を簡素化する書類です。
これによって一時輸入された自動車は、その国に登録する必要はなく日本登録のままで外国を走行することができますが、定められた期間内に再輸出しなければなりません。
カルネの有効期間は1年間で、ご使用後はJAFへご返却いただきます。

【詳細説明】
日本で登録されている自動車を外国に持ち込んで走行するためには、通常は関税(輸入税)を支払って通関し、さらにその自動車を新たにその国で登録する必要があるが、その手続きは煩雑で時間も要し、自動車で一時的に外国を通過する旅行者などにとって負担が大きいものです。

そこで、まず1949年に「道路交通に関する条約(ジュネーブ条約)」が締結され、この条約の締約国は、各締約国で登録された自動車が自国の登録のまま、互いの国内を一時的に走行することを認めあうこととしました。即ち、一時的な利用であれば持ち込み先の国で登録しなおすことを免除するものです。ちなみに、このジュネーブ条約では国際免許証の様式なども定められています。

さらに、1954年に「自家用自動車の一時輸入に関する通関条約」が締結され、上記ジュネーブ条約に従って使用する自家用自動車を一時輸入する場合は関税の支払いを免除することが定められました。この通関条約では、一時輸入手続きのための通関書類としてカルネが規定されており、カルネを用いて一時輸入する車両は関税の支払いが免除されることが定められています。

日本はこれら2つの条約に加盟しており、JAFは、国際的なカルネ統括団体であるAIT(国際旅行同盟)に加盟する団体として、財務省から日本国内でカルネ業務を行う団体としての認可を受けてカルネ業務を行っています。
自動車カルネを発行する団体は日本ではJAFとしています。